留学生活・年末年始と春節の思い出と、2021年への抱負!!
さあ、いよいよ新たな年の幕開けです。
2020年は誰にとっても激動の1年だったことでしょう。かくいう私も、4年間の留学生活に区切りがつき、大学院生から再び社会人へと復帰した年。現在は久しぶりに日本へ帰国し、静かな年越しを過ごそうとしています。
思い出してみれば、中国留学としていた4年間、大晦日というものをあまり「祝日」として過ごした記憶はありません。
それなら、中国ではどんな風に年の瀬を過ごしていくのでしょうか?今回は、留学生活の一部の振り返りと、2021年に向けての抱負を徒然なるままにお話ししていこうと思います。
  • 中国の年末年始は、忙しすぎてお祝いムードではない!

ご存知の通り、中国で最も大きな祝日は春節です。中国では今でも旧暦に沿って祝日を過ごすため、西洋由来のカレンダーである現在の新暦の祝日は、重視されているものとそうでないものがあります。

 

中国人にとっては、年越しというイベントは春節こそ本番で、大晦日はそれほど大きなイベントではありません。

 

ではこの時期、特に中国の大学生・院生及び留学生は何をしているのかというと・・・・

 

『期末の課題・テスト』

 

勉強のイラスト「テスト勉強・男の子」

 

これがあったから、年越し気分なんてなかったんだよなあ・・・・(T_T)

 

中国の大学は10月スタート~7月ゴールの2学期制、うち1月中旬~2月末、7月初旬から中旬~8月末というのはそれぞれ冬休みと夏休みになり、当然学期末はテストが行われたり、各教科でレポート・課題が出題されます。

 

往々にして11月半ばになれば学生から「先生、この授業の期末の課題は何ですか?」という質問があちこちで繰り返されることになります。

 

必須科目が多い学部生の授業はまだしも、受講生も必要単位も少なくなっていく院生になれば、先生も授業中に細かく指示を出さずに期末レポートの大きなテーマだけを伝えて、後は期日に送れるなよとだけ言って終わりです。

 

ですが、担当教員によっては規定の授業コマ数が終わるギリギリまでレポートの締め切りを伝えることなく、最終日に突然「数日で仕上げてね」という場合、さらには最終日をレポート提出日とし、以降の提出を受け付けないという先生も。

 

そういう締め切りのゴタゴタが続くのが、だいたいクリスマス明けから1月7~8日くらいの2週間。

 

普通ほとんどの院生はM1(院一回生)のうちに必要単位の8割を取り終えて、後は修論や発表論文に専念します。その場合、テーマ報告や指導教員への中間報告があるのもこの時期です。

 

そんな時期なので、多くの学生にとっては日本のように「年越しそばを食べながらテレビ見て笑って・・・」なんて気分ではないのです(T_T)

 

※しかし社会人となれば、企業によっては元旦休日を取り入れている企業もあり、大晦日は早く仕事を切り上げて晩餐会というのも珍しくはないようですね。

 

  • でも、学生は1か月前からこっそりと帰省の準備を進めていたりする。

テスト・課題さえ終わってしまえば、後は学生の自由になるのがほとんど。今や遅しと帰省のタイミングを伺っている学生も多いようですね。そういえば、同じ大学にいた日本人学生の先輩が日本語学科の教師のアルバイトをしていた時、次に紹介するようなエピソードがあったとか。

 

その人が担当した教科でも、11月末になればそろそろ学生も期末テストの準備を始めます。と同時に、帰省するために購入する列車の切符の値段に関心が集まりだします。

 

外や食堂で「見て見て、今日○○行きの切符が1000元を超えちゃって、もう特等席(寝台付きの一番高い席)しか残ってないんだよ。日にちを変えなきゃ、面倒だなあ・・・」なんて愚痴っている女子学生の声もチラホラ。

 

そんな時期に、その先輩は複数の学生からこんなことを打診されたんだとか。

 

「先生、元々テストは1月4日でしたよね?最後の授業とテストの日にちを一週間早めてもらってもいいですか?」

 

ん、どうしたの?と思ったその理由を聞くと、

 

もう帰省するための列車のチケットを買ってしまったんです!

 

帰省は中国人にとってはビッグイベント。しかし授業の時間を学生の自己都合で操作されるのはちょっといただけない。その先輩も、「おいおい、それいいのかよ?」と思ったそうですが、あまり学生としょうもないことで揉めるのも憚られ、その場では学生の提案を聞き入れたらしいです。

 

私が当時所属していたゼミでも、クリスマスくらいに先生から呼び出されて指導を受けた後に「先生、そろそろ帰省しないと」という話がチラホラ。

 

これには、中国の学生が寝泊まりする学生寮が長期休暇の時期には食堂を閉じたりして生活が苦しくなる、という状況もあるようですが、春節の時期になると、旅行客を含めた推定20億人以上(中国の総人口は約14億人)と言われる人口大移動が起こります。

 

そのため、交通機関の席の取り合いも想像を絶するほど激しく、準備に出遅れたら春節が終わるまでどこへも行けなくなる可能性もあるのです。

 

  • なら、春節の中国では何をする?

そんなこんなでどうにか楽しい家族団欒への期待を胸に帰省し、久しぶりに家族が揃ったら、何をするのでしょうか?

 

まず、中国では、春聯(しゅんれん)や年画(ねんが)、倒福(とうふく)を言った赤色の紙を扉の前に貼付け、縁起を担ぎます。

 

春聯(しゅんれん)は縁起のいい言葉を並べた二枚一組の対句で、それぞれ扉の左右に貼り付けます。

年画(ねんが)は民衆の穏やかな生活の様子を描いた版画や切り絵で、これも豊作や金儲けなどの縁起を担ぐものです。

倒福(とうふく)は、いわゆる音(おん)を当てて縁起を担ぐ中国の習慣に則ったもので、『福』の字を逆さまに貼り付けて、倒福(dào fú ダオフウ 福が逆さまになる)→到福(dào fú ダオフウ 福が来る)という願いが込められています。

 

また、厄除けの意味であちこちで爆竹を鳴らして花火を打ち上げるという習慣がありました。

 

ありました・・・という過去形で表現するのは、火事や人身事故、大気汚染が頻発するものなので、2008年頃から中国政府によって大規模な規制が始まり、現在となっては爆竹はほとんどの都市で法律で禁止されており、街中で爆竹を鳴らす人は皆無といっていいでしょう。

 

春節では、朝起きたら年長者の健康長寿を祝う言葉を述べ、ご近所と一緒に春節を祝う言葉を述べる習慣があります。そして子供にはポチ袋である红包(hóng bāo ホンバオ)にお年玉(压岁钱 yā suì qián ヤースイチエン)を入れて渡します。

 

春節及びその前日に食べる料理としては、餅に当たる年糕(nián gāo ニェンガオ)、餃子(jiǎo zi  ぎょうざ  ジィアオズ)、魚料理などがあります。

 

ですが、近年は家族団欒で過ごす家庭の他に、春節を利用して海外旅行に行く家庭も増えています。これは日本の爆買いやインバウンド事業とも深いかかわりがあることから、皆さんもご存知の通りですね。

 

それに最近は仕事や学業が多忙なため、春節になっても帰省しないという人も増えています。私が河南大学にいた時は、私を含め院生の同級生の半分くらいは学校に残って学業に励んでいました。

 

留学生の7割くらいは期末テストが終わったらさっさと帰省(帰国)してしまうため、年末年始や春節の時期は一気に留学生寮が静かになります。私の場合あまりにも帰省しないもんだから、かえって先生に「帰らなくて大丈夫なの?ホームシックにならないの?」と心配されるくらいでした。

 

(来中した当日の自分の部屋)

 

(留学後半年経った後の本棚。この本の量はまだ序の口)

 

春節と聞いて思い出すのは、M2(中国の修士は3年制)の前学期が終わり冬休みに入ったばかりの時期。当時付き合っていた中国人の彼女(当時は私立大学の4年生)から一本の電話が・・・

 

『お願い、ウチに置いてきた猫の面倒を見て!!』

 

・・・・は、置いていっただと・・・・・?

 

当時その子は卒業年度の就職実習のために学校から離れて近郊の自動車板金修理チェーン店へインターンに行っており、会社が借り上げたマンションの一室で同僚とシェアハウスのような形式で暮らしていました。

 

そのマンションの広場には確かに猫の集団がいて、そのうち一匹のメスを拾い上げた、とか言っていたよなあ・・・。

 

確かに私は秋くらいからずっとその子に「猫飼いたい」「猫買って!」と何度もせがまれていました。その子自身も知人に頼んで何度も猫のトライアルをしていました。

 

そうして念願叶って猫を飼い始めたのはいいとして、ルームメイト達はそのことについてあまりいい感情はなかったとか。

 

仕事が忙しい中で他人がてめえの一存で拾ってきた野良猫の世話なんて協力できっこない・・・その本音は正直言って正しいと思います汗

 

その子が猫を飼い始めたのが確か年の瀬。で、実習先が通常業務を終えて春節休暇に入ったのが確か1月15日くらい、つまりこの時点で彼女は猫を飼い始めてまだ10日程度しか経っていないのです。にも関わらず彼女は「春節が来るから♥♥」と言って、勤務が終わったらさっさと帰省してしまいました。

 

実はその帰省の1日前くらいに「帰省している間猫の面倒を見てくれる?」というお願いがありましたが、私は

 

自分の一存で飼い始めたばかりなのに、他人に頼ってばかりじゃダメだろ(*^^)v

 

 

飼うならもっと責任を持ちなさい!!

 

 

と𠮟ってその申し出を拒否、それから数日は学業に専心する日々を送っていたところに・・・

 

『お願い、ウチに置いてきた猫の面倒を見て!!』

 

ときたもんだ。

 

仕方ないので詳しく話を聞くと、どうやら私に世話を拒否された彼女は、春節期間も会社に残って留守番をする同僚に頼み込んで(半ば押しつけて)最終的に帰省を強行したそうで。

 

でもその同僚とて日中は勤務しているし、夜になって帰宅した後は適当に餌だけあげて、後は放置だったらしく、猫砂は荒れ放題、猫様も夜は飼い主がいない寂しさでずっと鳴いている。

 

彼女はたいそうご立腹!!

 

 

 

いや・・・その前に何でペット放置で帰省できるの・・・・?(*´ω`)

 

 

 

と思いつつ、あまりにもひどい事情を聞いて、私は仕方なく寮母に事情を説明して数日の外泊許可をもらい、夜の真っ暗な街へとくりだし、バスに乗って彼女のアパートに。

 

呼び鈴を鳴らすと、明らかに寝不足で疲れている同僚君の顔。やれやれという感じで私に彼女の部屋の鍵を託して自室に帰っていきました。

 

 

あんたも引き受けたならもう少しちゃんとしてくれよ、面倒ごとに巻き込まれて同情はするけどさ・・・・。

 

 

電気をつけると、部屋の中には寂しそうに自分の顔を見る一匹の猫様が・・・・

 

(ん、誰だお前?という表情の猫様)

ああ可哀想に、飼い主の勝手で寂しい思いをしたね。でももう大丈夫、ワシが一緒にいるから寂しくなんかないよ。トイレ(猫砂)もすぐにきれいにするからね。

 

しかしながらペットなんて一度も飼ったことない自分にとっては、猫とどう接すればいいかなんてさっぱりわかりましぇーん。

 

ましてこの猫はほんの数日前までノラちゃんだった、何が好きで何が嫌いか、お気に入りのおもちゃが何なのかさえも知らない。

 

そういうことは飼い主に聞くしかない、しかし時刻はすでに午後11時、当の本人は

 

机の中にあるキャットフードを食べさせたら大丈夫。猫砂はきれいに掃除してね。

 

とメッセージを残して、お休みに。私は他人の部屋で猫とマンツーマンで右往左往しながら長い夜を過ごすことになりました。

 

いくら彼氏とは言っても今日初めて会う人間にそうそう心を開くわけも・・・・と思い、自分は布団に入り静かに過ごすことに。すると、猫様も一緒に布団に入ってくれました。

(お世話してくれる人が来て、安心したのかな?顔から安堵の表情が・・・(≧▽≦))

結局私と猫様は、餌をあげたりおもちゃで遊んだりして一晩を過ごしながら、一緒に朝8時くらいに寝ました。次に起きたらその日はもう夕方でしたよ。

 

彼女はのんきに「今家族と一緒に餃子作ってるの♥♥」とか言ってくるから、もう「怒髪天を衝く」でした。

 

それから数日間、私は部屋から一歩も出ることなく猫様と一緒に過ごしましたが、元々何週間も帰省予定だった彼女に苛立ち、

 

 

飼い主じゃないとわからん事いっぱいあるだろ、いい加減さっさと帰ってこい!

 

 

と怒りの電話、そうしてようやく彼女が5日ぶりに帰sってきました。

 

その時の私の怒りようは・・・・ここでは書かないでおきましょう。

夫に買い物を怒られる妻のイラスト

 

結局その彼女とは色々あって、最後もまた猫様の処遇を巡って大喧嘩して別れてしまいました・・・m(__)m

 

後から聞いた話では、猫様はちゃんと彼女の実家で元気に過ごしているようですね。

 

その子とは付き合いだしてからずっと喧嘩ばかりでしたが、感謝すべきこともありました。

1つ目は、喧嘩できるほどに中国語がうまくなったこと。もう1つは猫と過ごして以来、自分も大の猫好きになってしまったことです(=^・^=)

 

(後日飼い主にお風呂に入れてもらい、嬉しくて喜びの舞を踊る猫様(=^・^=))

 

そんなこともあって、自分はそれ以来、年末年始~春節の時期は猫を飼いたくて仕方がないんです・・・誰か猫に関するいい情報くれませんか??

 

注:本ブログは中国語学習ブログです(=^・^=)

 

  • 2021年への抱負

気を取り直して、2020年が終わり、2021年を突き進むに当たって、運営者は決意を新たにしていきます。

2020年は新型コロナ感染症のおかげで思いがけず激動の1年となりました。元々考えていたはずの進路とは違う道を進むことを余儀なくされた方も多いと思います。

 

ですが、逆境こそチャンス!!最初は気にも留めていなかった情報が、思わぬところであなたを助けてくれることがあります。

 

考えてみてください。世界の情勢はそれこそ秒刻みで変化しているのです。10年先の世界がどうなっているかなんて、誰も正確に言い当てることはできません。

 

ネット決済がここまで一般的になる未来を、10年前に誰が想像できたでしょうか?逆に考えれば、想像できなかったことが起こるのは至極当たり前のことなのです。

 

逆境こそチャンス、そしてこれからのグローバルな社会を生き抜く人の力になりたい、そういう思いで書き上げたのが、『ぶっちゃけ神速中国語講座』です。

 

ぶっちゃけ神速中国語講座 (china.jpn.com)

 

4年間の留学生活を通じて、アジアにおける中国の立場の重さを身をもって感じたことから、これから学生→社会人という新たなステージに立つうえでも中国という国の隠されたパワーをもっともっと知りたいと思いました。

 

中国で就職という道を選んだのも、4年間知り合いもいない環境で鍛え上げた自分の力を試したいという思いと、学校では身につかないより実践的な力を身につけたいという思いが強かったためです。

 

「中国で生きる」という道を進んでまだまだ学ばなければならないことも多い自分ですが、これからもどんどん積極的に行動していき、皆さんにも現地でしか得ることのできない情報をどんどんお伝えしていきたいと思います。

 

これからも走り始めたばかりの『ぶっちゃけ神速中国語講座』を、是非とも宜しくお願い致します。

 

我们的未来刚刚起步,祝你好运!!大家一起加油!!

wǒ men de wèi lái gāng gāng qǐ bù,zhù nǐ hǎo yùn!!  dà jiā yì qǐ jiā yóu!!

(僕達の未来は始まったばかりだ、幸運を祈ります!!一緒に頑張りましょう!!)

 

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運営者が4年間の中国留学経験をベースに編み出した『神速中国語勉強法』は、『ぶっちゃけ神速中国語講座』にその全てが詰まっています。これ1冊で、基礎・挨拶・旅行・出張・買い物・時事問題・恋愛・・・・・・全てがマスターできます!!
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