ぶっちゃけ神速中国語講座ブログ

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Month: February 2021

中国語の万能動詞+コロケーション、使える動詞ランキングベスト10(≧▽≦)もいよいよ決定!!

本日決定!!使える動詞ランキングベスト10!! 今回は、中国語ではちょっと区別が困難な動詞とそのコロケーション、及び使える動詞ランキングベスト10を発表します! 目次 Do の意味を持つ中国語の『万能動詞』+α コロケーションと動作対象(≒目的語)で使い分けをマスターする! 使える動詞ランキングベスト10!! Do の意味を持つ中国語の『万能動詞』+α 中国語においてマルチな意味を持つ動詞とは、例えば 做 zuò/干 gàn/弄 nòng/搞 gǎo 等に代表される、様々な意味として使えることができる、若しくは他の具体的な動作を意味するに代わって使用可能な動詞のことです。 英語で言えば全てDoと置き換えることが可能という共通点がある上記の特徴を持った動詞を、『万能動詞』と呼ぶ場合があります。 ※(便宜上本稿でもそのように呼称することとしましょう。) 『万能動詞』については様々な説があり見解が定まっていないようです。それに必ずしもDoと英訳されずとも広い意味で使用される単語は『万能動詞』以外にも複数存在します。 コロケーションと動作対象(≒目的語)で使い分けをマスターする! では、上記動詞の群れを効率よく使い分けるコツとしては、コロケーションと動作対象(≒目的語)を見極めることによって、ある程度決まったパターンを覚えてしまうことです。英語に自然な動詞と名詞の組み合わせ(コロケーション)があるように、中国語にも同様の原理を用いることが可能です。 ここでは『万能動詞』+αの使い分けを、公式に変換してマスターしてしまいましょう!! 調べたい『万能動詞』を選ぼう!! 做  zuò 干  gàn 弄  nòng 搞  gǎo 打  dǎ 办  bàn 来  lái 去  qù 作  zuò 当  dāng 上  shàng 下  xià  在  zài  起  qǐ  开  kāi 关  guān […]

『空間認識』と『秩序の概念』 これが理解できれば方向補語も完璧にマスターできる!

最難関の方向補語をマスターできるカギは、俯瞰視点 今回お話するのは、中国語にとって大事な『空間認識』と『秩序の概念』です。 目次 日本語と中国語の相違点 空間認識・・・観客視点の主観と客観 秩序の概念・・・主語→目標の『方向』『順番』の決定 日本語と中国語の相違点 まず、中国語を理解する上で最も大事な、言語表現の根底に存在する『主語→受け手の秩序(上下関係)』について説明します。   中国語学習者が理解に苦しむ難点の一つとして、中国語には日本語では曖昧にしか存在しない『話題の対象を位置付ける空間認識』が明確に存在することです。   日本語の場合、『事柄の順番』や『話題の状態(アスペクト=態)』を述べる際に、主語もしくは話者の主観によって【『敬語表現』や『話題を支配している暗黙の了解(いわゆる“空気”)』】をツールとして目の前の受け手を想定した表現がされます。   分かりやすく説明すると、日本語の敬語表現は『相手が絶対に上の立場である』という前提の下で、話題の主語に従って相手を持ち上げることを重視する尊敬語か、自分がへりくだることを重視する謙譲語か、という決定がされます。   日本人の話し方が丁寧だ、と俗に言われる言語的な背景としては、この敬語表現に代表される『自分を相手よりも下に位置付ける』という固定化された礼儀の思想が存在するのです。   中国語がこれと異なるのは、話題を決定づける際に必ず『主語→受け手の秩序(上下関係)』が存在することです。 これはどういうことかというと、まず話題の方向性や事柄の順番を決定する際に置かれる視点に、日本語の場合は主語=(or≒)話者という前提が存在します。ところが、中国語の場合は主語≠(or=)話者と置き換えられます。   話題の方向性・事柄の順番を決定する視点 日本語の場合 主語=(or≒)話者 中国語の場合 主語≠(or=)話者 先程話したように、日本語には敬語表現に代表される主観的な視野が言語系統の根底に存在します。   中国人やアメリカ人が外国語として日本語を学ぶ際に「が」「に」「の」などの格助詞の使い分けに悩むという話が頻繫に耳にされます。逆に日本人が英語のin, at, on 等の場所の前置詞の使い分けに悩むという話もよく話題にあがるでしょう。これは、母語における空間認識と話者の目線の相違点に起因する理解の欠如から起こるものです。   つまり、日本語母語話者である日本人からすると、英語習熟度が低い状態でin, at, on の区別を述べても「どれも『主語=自分から見たら』~の中(上)だろ?何が違うんだ?」という主観的視野を前提とした日本語の視点でしか判断ができません。   逆に、日本語の格助詞の使い分けを決定する要素はあくまでも次に続く述語の性質であり、主語が何であるかということには注目しません。   今から学校へ行く。 今から学校に行く。 「へ」「に」はどちらも主語の行動の方向性を示す格助詞です。上記2文はどちらも同じ意味で用いられ、区別はありません。   「に」には他にも状態の変化の結果(例:明日は休みになった。)・動作を行う場所(壁にポスターを貼る。)といったことを表す際にも用いられますが、上記「へ」「に」のように説明する対象が共通する場合は全く同じ用法で用いられます。   これは名詞+格助詞+その他の語句(名詞・動詞・形容詞等)という関係が主語=(or≒)話者であるという主観的視野によって決定されるという、日本語の特徴によって引き起こされるものです。   この主観的視野に基づく判断というものが日本語では汎用的に用いられます。しかし中国語の場合は、主語→受け手の方向性は必ずしも主語=(or≒)話者の主観的視野によって決定するとは限らず、話者が主語・受け手及びその話題の方向性を俯瞰した立場から判断するという方法が用いられるのです。   これが上述した主語≠(or=)話者という図式に当てはめられます。   そして、中国語において話題の方向性を決定するのに用いられるのが『方位詞』となります。運営者が中国語が『秩序の言語である』と結論づける根拠として、中国語は方位詞をベースとした空間認識によって話題の方向性を絶対的なものとし、思考の前提となる枠組みを形成しているからです。   以下は、その根拠と事例について説明します。   空間認識・・・観客視点の主観と客観 方位詞とは、上下左右、前後といった方向を指し示す語のことを言います。 […]