ぶっちゃけ神速中国語講座ブログ

中国のエキスパートである著者が厳選した中国語学習に役立つ情報や現地広州から生の情報をお届け。語学を活用して皆様の資格取得や年収アップをお手伝いします。

Month: January 2021

神速中国語式・読書のススメ”(-“”-)” 語学学習の注意点とマインドマップを使った読書術

今回は勉強法から少し視点を変えて、語学学習をする際の注意点と読書テクニックについてお話ししましょう。 目次 中国語「だけ」を勉強してはいけない!! マインドマップを使って知識を整理する 中国語「だけ」を勉強してはいけない! 運営者は留学生時代から、中国の日本語専攻の友人から「私は/俺は日本語しか勉強していないから、ほかの分野について全く知らないんだよ(笑)」というフレーズを頻繁に聞きました。   確かに外国語を習得するのは簡単なことではありませんが、残念ながら『外国語を自由自在に話すことができる人材に限って言えば、実際は就職・転職市場に星の数ほどいる』のです。そして上記のセリフを言う人間に限って、実際の語学力も非常に怪しく、いざ日本人と出会っても積極的に日本語で話しかけさえしないという負の連鎖。もちろん、そんな人が日本語教師になったとしても、その学生がどのレベルまで日本語を習得できるかなんて、もはやお察し(中国の日本語教育の現状については、また後の機会にお話しします!(^^)!)。   ただ外国語だけを勉強していては、時間と労力を無駄にしてしまう可能性が高いのです。   運営者が以前留学に悩んでいた時に、既に定年退職されたとある日本人男性から、次のようなお話を伺ったことがあります。 語学はあくまでも手段です。他にも何か別のスキルがないと、そう簡単には仕事は見つからないと思います。   まさに仰る通り。私も留学期間中から現在まで、様々な形で日本語や英語を熱心に学んでいる中国人の方々とお会いしてきましたが、語学専門の職業は競争倍率も高く、なおかつその割に待遇も期待しているほどよいものでもないという現実。そして、かなり多くの人はその現実を知るや否や、語学学習を諦めてしまうのです・・・。   外国語とは本来、自分とは違う世界に住んでいる人とスムーズに交流するために勉強するもの、もちろん仕事という現実的なファクターによって勉強を半ば強いられている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、仕事に生かそうと思うのなら、学校から与えられた教科書だけに熱中した結果、却って就職が困難になった・・・なんて目も当てられない結果になってしまったら、せっかく勉強に費やした時間と労力が勿体ないとは思いませんか?   ネットやテレビでは、毎日のように環境問題、社会問題、健康・医療、政治、文化・芸術、芸能・アニメ、IT、科学・・・といった様々な分野のニュースが溢れかえっています。   これらのニュースに関心を持っていただきたいですが、いきなり中国語で見ようとしてもハードルが高すぎてすぐに挫折してしまう可能性が高いでしょう。   それよりも、中国語をより自然な形で身に着けるには、まず「母語で培った知識・教養・経験を基礎として中国語で発展させていく」ことが重要です。   中国語には・・・   兴趣是最好的老师 xìng qù shì zuì hǎo de lǎo shī 訳:興味は最高の先生 ・・・という言葉があります。   具体的に言えば、自分にとって興味を感じる分野から中国語の単語を覚えて、ニュースやネットの短めの記事を読んだりしながら人と話すことで、普通にテキストだけに頼った勉強をするよりも遥かに効率の良い勉強ができます。   その結果、「あれはどう言うの?」「これは何と話せばいいのかな?」と、知らない単語や上手に表現できなかったことがたくさん出てくることに気づくでしょう。   あなたが好きで学ぼうとした分野であれば、やればやるほどどんどん興味が湧いてくること間違いありません。   好きなことをきっかけにどんどん中国語に応用させてみましょう!!   マインドマップを使って知識を整理する さて、いよいよ本題です。   最初から好きなものや明確な目的があって中国語学習にたどり着いた人は、当然相乗効果で語学も背景知識もより速いサイクルで習得することができることでしょう。しかし、そうでない場合は、まず何から手を付けたらよいのかもわからない状態だと思います。そこで、そんな自分でも夢中になれるテーマを探す方法の一つとして、神速中国語講座では基本の基本に立ち返って読書をすることをオススメします。   勿論、だからといって「ネットやテレビは情報の信憑性がアテにならないから見てはいけません(#^ω^)」なんて時代遅れなことは言いませんのでご安心を。   より正確に言うと、ネットやテレビ、SNS等で得たバラバラな状態の知識を体系化する作業として、読書(先達がまとめた知識を通じて自分のものとする)が存在するのです。   神速中国語講座では、以前単語の暗記方法の際に、マインドマップを紹介しました。   […]

効率のいい中国語勉強法!(^^)! 毎日少しずつ身に付く(≧▽≦) 300字からの高サイクル作文、日記

今回は、神速中国語勉強法3、アウトプットの象徴となるの作文、日記の書き方について学習しましょう。 神速中国語勉強法ではたった3つの法則を守るだけで、圧倒する。あっという間に地に足のついた中国語作文力を身に付けることが可能です。 目次 300字からスタート、いきなり長文を書こうとせず、毎日続けることを意識して!! 同じ単語・文法・成語を1つの文章内で2度以上繰り返し使わない。 学習パートナーを決めて、完成した作文や日記は次の日に必ずパートナーと添削し合う。 300字からスタート、いきなり長文を書こうとせず、毎日続けることを意識して!! まずは大原則。 本サイトを閲覧されている意識の高い方々には釈迦に説法とは思いますが、まずは絶対にいきなり長文を書こうとはしないでください!!   身の丈以上のことをしても、学習効率はアップしませんし、特に語学は一足飛びに成長できるものではありません。   本サイトは神速・・・を提唱していますが、基礎を無視した勉強法は神速や効率とは程遠い・・・横着です!! では具体的に、どれくらいの字数を目安にすればいいのか・・・最初は思い切って300字までハードルを下げてください。 そして、短くていいから毎日やってください。毎日です!! 300という字数は、私が留学していた中国・河南大学の日本語学科の学部生、それも1~2回生の日本語作文の期末テストの自由作文の字数制限、そして私が留学初年度に通学していた語学研修班の作文課(写作课 xiě zuò kè シェズォクー)の期末テストの自由作文の字数制限と同等の字数です。   私事ですが、留学初年度の語学研修で、運営者はA~E班まである中で、運よく最高ランクのE班に入ることができました。各班は、日頃の授業内容からテスト内容までそれぞれ異なります。   つまり、私が今お話ししているのはE班の期末テストの話です。   同クラスには、留学前には既にHSK6級を取得している優秀な同級生もいましたが、そんな彼らでも300字書くのは一苦労だったようです。   私の話はさておき、皆さんも中学生の英語の期末テストを思い出してください。 1学期の最初のテストから「1000字以上の内容で論じなさい」なんて問題は出ませんでしたよね?   普通、中学校の期末テストで必要とされる英作文の字数はせいぜい2~300字程度。 これは、1時間やそこらで外国語で作文をする能力は、最初の時点ではこのくらいが限界という根拠があってのことなんですね。   運営者が中国語学習に専念していた時期は、午前中は授業、午後からは友人とご飯に行ったり街に出て買い物に行ったり、予習復習等をこなすとあっという間に時刻は夜9時。   残った2時間程度で最後の作文、日記を書いていました。作文はその日の振り返りの意味も兼ねているため、朝一番ではなく可能な限り夜の僅かな時間で終わる量に調節しましょう。   この時間で正確なロジックを維持した上で新出単語・文法を盛り込むとなると、頻繁に辞書を引くことになるため、意外と時間が余りません。   中国語は大半の単語が漢字2文字で構成されます。そのうち、我や你等の人称代名詞、是や对等の基本的な動詞・形容詞を100字入れたとしても、150-100=50字の新出単語を入れる余地があります。   これを1ヵ月継続すれば、   50×30=1500字数750単語!! 750単語の習得が可能となります!!   さらに単語帳等で覚えた単語をプラスすると、1500単語以上は確実に接触することになります。   300字という字数の根拠にはもう1つ、音読の回でも説明したように、自分を飽きさせないという工夫があります。   繰り返しますが、脳が集中力を保つ限界はせいぜい1時間半程度。上述の通り、300字作文を真剣に行えば、1時間~1時間半の所要時間となります。   語学は普通、暗記やリスニングといった他のメニューと毎日同時進行で学習するため、1つのタスクに長時間割り振るのは非効率です。   まして作文はその日の総仕上げ、冗長なものは厳禁。寧ろ比較的短時間でも終わる内容に絞ることで、要約力も身に付きます。 […]

効率の良い中国語勉強法!(^^)! 3段階でマスターする、決定版中国語音読メソッド!!

中国語版シャドウイング、リプロダクション、アドバンス!! 今回は中国語音読の効率よい方法について説明します。発音とスピーキングを上達させる音読は、闇雲にやらずに、3段階に分けて行いましょう!!(≧▽≦) 目次 シャドウイング1(遅いスピードで後追い復唱) シャドウイング2(普通のスピードで後追い復唱) リプロダクション(短く区切って復唱する) アドバンス. 自作の日記・作文でシャドウイング→リプロダクションをやる。 シャドウイング1(遅いスピードで後追い復唱) 音読で必要なのは、テキストと本文の音声データです。今回は音読のトレーニングに専念するため、ノートや単語帳は不要です。 準備ができたら、具体的に3段階のディティールについて見ていきましょう。       シャドウイング(Shadowing)とは後について読むということです。以下のように、聞いたことをそのまま繰り返し言ってみる勉強法です。   音声:今天我去超市买东西,我很累・・・・。 自分:(少し後から)今天我去超市买东西,我很累。   上記のようにまず音声を聞き、その少し後から、自分が続けて言います。その際、再生は止めないでそのまま続けていきます。   第1段階では、遅いスピードで後追い復唱します。   ここでのポイントは、暗記にこだわらず理解に集中することです。   当然ですが、余程の天才でない限り、その単元で初めて目にした新出単語・文法はメモライジング(暗記)しただけでは、すぐさま実践のスピーキングで使うことはできません。 ランニングだって、これまで全然運動してこなかった人がいきなり全速力で走ると、足首を捻挫しますよね? なので、いきなり大怪我しないために、まずは脳内に植え込んだ知識を実践するための準備運動として、敢えて『遅いスピード』で後追い復唱します。   ※特に初心者の場合、最初から普通のスピードで音読することはいたずらに自信を失うだけなので厳禁です※   遅いスピードで読む場合、新出単語・文法・発音・スピーキングの4つを習熟させるために、まずは短く区切りながら最後まで読む、というプロセスを最低5回は繰り返してください。   単語の暗記方法でも説明したように、人間の脳は覚えたばかりのことでもたった1時間で半分以上は忘れてしまいます。特にまだ中国語学習を始めて間もない頃は、脳が中国語そのものに慣れていないために、脳が中国語を「必要な情報である」と認識するまでに時間がかかります。   そのため、短時間の自学自習で2、3回ダラダラと音読しただけでは定着率を高めることはできません。   よって、5回という回数には、普通より多くこなして忘れにくくするという意味があります。   上記のプロセスが終わったら、今度は文章を区切らずに通しで10回読んでください。     10回だって・・・多くないか??(´・ω・)   と思われた方!!   高校の英語の授業を思い出してみましょう。授業では新しい単元に入った時、必ず1回か2回は先生の後に続いて本文を音読すると思います。ですが、その前に先生は必ず予習・復習のテーマ或いは宿題として   『家で3回は新しいページの文章を音読してきてください』   といったことを学生に課していたはずです。   上記の条件を真面目にこなしていれば、1単元毎の音読回数は     […]

留学生活・年末年始と春節の思い出と、2021年への抱負!!

さあ、いよいよ新たな年の幕開けです。 2020年は誰にとっても激動の1年だったことでしょう。かくいう私も、4年間の留学生活に区切りがつき、大学院生から再び社会人へと復帰した年。現在は久しぶりに日本へ帰国し、静かな年越しを過ごそうとしています。 思い出してみれば、中国留学としていた4年間、大晦日というものをあまり「祝日」として過ごした記憶はありません。 それなら、中国ではどんな風に年の瀬を過ごしていくのでしょうか?今回は、留学生活の一部の振り返りと、2021年に向けての抱負を徒然なるままにお話ししていこうと思います。 目次 中国の年末年始は、忙しすぎてお祝いムードではない! でも、学生は1か月前からこっそりと帰省の準備を進めていたりする。 なら、春節の中国では何をする? 2021年への抱負 中国の年末年始は、忙しすぎてお祝いムードではない! ご存知の通り、中国で最も大きな祝日は春節です。中国では今でも旧暦に沿って祝日を過ごすため、西洋由来のカレンダーである現在の新暦の祝日は、重視されているものとそうでないものがあります。   中国人にとっては、年越しというイベントは春節こそ本番で、大晦日はそれほど大きなイベントではありません。   ではこの時期、特に中国の大学生・院生及び留学生は何をしているのかというと・・・・   『期末の課題・テスト』     これがあったから、年越し気分なんてなかったんだよなあ・・・・(T_T)   中国の大学は10月スタート~7月ゴールの2学期制、うち1月中旬~2月末、7月初旬から中旬~8月末というのはそれぞれ冬休みと夏休みになり、当然学期末はテストが行われたり、各教科でレポート・課題が出題されます。   往々にして11月半ばになれば学生から「先生、この授業の期末の課題は何ですか?」という質問があちこちで繰り返されることになります。   必須科目が多い学部生の授業はまだしも、受講生も必要単位も少なくなっていく院生になれば、先生も授業中に細かく指示を出さずに期末レポートの大きなテーマだけを伝えて、後は期日に送れるなよとだけ言って終わりです。   ですが、担当教員によっては規定の授業コマ数が終わるギリギリまでレポートの締め切りを伝えることなく、最終日に突然「数日で仕上げてね」という場合、さらには最終日をレポート提出日とし、以降の提出を受け付けないという先生も。   そういう締め切りのゴタゴタが続くのが、だいたいクリスマス明けから1月7~8日くらいの2週間。   普通ほとんどの院生はM1(院一回生)のうちに必要単位の8割を取り終えて、後は修論や発表論文に専念します。その場合、テーマ報告や指導教員への中間報告があるのもこの時期です。   そんな時期なので、多くの学生にとっては日本のように「年越しそばを食べながらテレビ見て笑って・・・」なんて気分ではないのです(T_T)   ※しかし社会人となれば、企業によっては元旦休日を取り入れている企業もあり、大晦日は早く仕事を切り上げて晩餐会というのも珍しくはないようですね。   でも、学生は1か月前からこっそりと帰省の準備を進めていたりする。 テスト・課題さえ終わってしまえば、後は学生の自由になるのがほとんど。今や遅しと帰省のタイミングを伺っている学生も多いようですね。そういえば、同じ大学にいた日本人学生の先輩が日本語学科の教師のアルバイトをしていた時、次に紹介するようなエピソードがあったとか。   その人が担当した教科でも、11月末になればそろそろ学生も期末テストの準備を始めます。と同時に、帰省するために購入する列車の切符の値段に関心が集まりだします。   外や食堂で「見て見て、今日○○行きの切符が1000元を超えちゃって、もう特等席(寝台付きの一番高い席)しか残ってないんだよ。日にちを変えなきゃ、面倒だなあ・・・」なんて愚痴っている女子学生の声もチラホラ。   そんな時期に、その先輩は複数の学生からこんなことを打診されたんだとか。   「先生、元々テストは1月4日でしたよね?最後の授業とテストの日にちを一週間早めてもらってもいいですか?」   ん、どうしたの?と思ったその理由を聞くと、   もう帰省するための列車のチケットを買ってしまったんです!   帰省は中国人にとってはビッグイベント。しかし授業の時間を学生の自己都合で操作されるのはちょっといただけない。その先輩も、「おいおい、それいいのかよ?」と思ったそうですが、あまり学生としょうもないことで揉めるのも憚られ、その場では学生の提案を聞き入れたらしいです。   私が当時所属していたゼミでも、クリスマスくらいに先生から呼び出されて指導を受けた後に「先生、そろそろ帰省しないと」という話がチラホラ。 […]